あのあと、
声には出さなかったけど、
全身鏡でヒップラインを見てみた。
……やっぱり。
パンツのラインが、
はっきり出ていた。
「私なんか、
誰も見てないよな……」
そう思いたかった。
でも、
私はあのとき、
あのおばさんのヒップラインを見て
正直、
「うわぁ」って思った。
ということは、
きっとどこかの誰かも、
私を見て
同じことを思ってる。
そう気づいた瞬間、
手持ちのパンツスタイルが
全部、気になり始めた。
とりあえず、
家にあったペチコートを使って、
凌いでみた。
最初よりは、
たしかにマシ。
……でも。
これで、
本当にいいのかな。
その場しのぎなら、
たぶん、
いくらでもできる。
でも、
毎年、歳は取る。
もしかしたら、
今がいちばんマシな状態なのかもしれない。
そう思ったとき、
このままじゃいけない気が、
少しだけした。

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